12月まで飛びました。
先月肋骨を折りました。4W経ち,ようやく落ち着きつつあります。直後から2,3日ぐらいは余裕のないことでしたが,骨折自体が初体験の私は,今は想像と少し違った痛みを半ば楽しみ思い返す余裕がうまれつつあります。時間が流れるというのは偉大なことですね。旧約をいうのは不謹慎かと思いますが,古来,肋骨を折るというのは人類にとってありがちなことらしく,先日の同業者の集まり(忘年会)で同じ卓を囲んだ5人中,なんと4人が経験したとのこと。ありがちなことですら人生50代になってよくわかる(文字どおり,痛いほどわかる)ということでしょうか。
さて,来年はひつじ年ということで,猫好きのOLに扮した桐谷美玲さんが出演するプリンターのCMでは“羊のような猫のような猫”が共演しています。眼がすわっているし笑ってないところがいかにも動物としての「ある正確な本能をそなえている」(カフカ短篇集「雑種」より)といったところでしょうか。また,新たな1年を刻むわけですが,経験を重ねるというのは臆病になる時代から自由になれる時代への大いなる旅に身をゆだねることでもあります。人間の本能がそれを感じ取ることは雑種を嫌ったり悩んだりすることから雑種を楽しむことへの移行なのかもしれません。