+弁護士便り+

新メンバーを迎えました

さて,2011年がスタートしています。

事務所に昨年末より新メンバーとして嶋崎義久(しまざきよしひさ)弁護士が加わりました。力あふれる若き青年です。
Festina lente≠ニいう言葉があります。ラテン語なのだそうですが,直訳すると急ぎなさい/ゆっくりと≠ニいう意味になります。これから弁護士としてスタートしていくわけですが,背伸びしたり,焦ったりする必要はありません。しかし,決して無為に時を過ごすことなく,人と社会に有意な役割を果たしていくとの気持ちの確かさは大事だと思います。

今後,当事務所の先輩にあたる小西麻美弁護士,事務局一同と力を合わせ,職務に専心してくれることと期待しています。

私自身も改めて初心を思い起こし,新人に負けない気概で一層の精進を期してまいります。
皆様には,本年1年よろしくお願いいたします。

2011/01/08(Sat) 17:57:48 

Best Effort

新年を迎え,皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

さて,昨年読んだインターネット関係の本に「ベストエフォート」という印象深い言葉がありました。エフォート(Effort)は努力という意味ですから,訳せば「できる限りの努力」とか「最善の努力」ということになります。

インターネットは私たちの現在の日常にとってすでに欠かせない存在です。それだけ普及・定着し,システムとして(相応の?一応の?安定性があるものとして)信頼を得ているといってよいと思います。
しかし,当初インターネットが使われ始めた頃は決してそうではありませんでした。「ベストエフォート」というのは,インターネットそのものが途切れてしまわないように維持する,つまりデータの通信やサービス自体がストップしないことを重視して,たとえ不完全な状態であっても(技術的に不足があってデータの一部が欠けてしまったとか遅すぎるなどの支障や困難が生じたとしても),ともかく止めてしまわずに送り続けてみる,できる限りの努力をするという考え方をいうのだそうです。もしも完全・完璧なものになるまで世に出さないし使わないというような発想で臨んでいたら,現在のようなインターネットの進歩と普及はなかったのかもしれません。

もちろん物事によっては止める勇気や英断が必要なこともあります。しかし,ともかく継続してみる,不完全であれば完全に近づく努力を続け最善を尽くしてみるという発想が必要な場合もあるということだと思います。
新年ですから,特に新しいことにチャレンジする際に心がけてみる価値があるように思います。

身近なこと,たとえば趣味やスポーツ,日々の健康管理,仕事上の課題の克服や新しい知見を得るための研鑽・勉強などについてはもちろんですが,もしかしたら裁判員制度に象徴されるような司法改革というような社会的システムの獲得などについても,当てはまるところがあるかもしれません。

ところで,「ベストエフォート」という言葉には,反面,責任逃れのようなニュアンスで用いられることもあるようですが(できる限りやってみますが,ダメでも責任はとりません≠ニいうような意味),自分だけのことならいざしらず,きちんと身に付けて他人のために役立てる覚悟をもってするならば,主観的な(甘い)努力に終わらせてはならないですね。私自身はといえば,今年はしっかり勉強し習得したい分野が幾つかありますので仕事に還元できるように頑張るつもりでいます(ちなみに「禁煙」だけはどうも努力する対象から外れてしまいます。ベストな努力でなく単なる努力的な感じの気分程度か=あらかじめ弁解)。

2011/01/01(Sat) 14:35:27 

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