+弁護士便り+

新メンバーを迎えました

さて,当事務所では先月司法修習を終えた新任弁護士のM門俊也(はまかど・としや)君を当事務所に迎えています。スタッフ一同,決意も新たに力を合わせて頑張ってまいりますので,くれぐれも宜しくお願い申し上げます。

ところで,ご存知の方も多いと思いますが,司法試験に合格すると,司法修習を経て,最終的には司法研修所の卒業試験(俗にいう“2回試験”です。私の場合,もう15年ほども前のことになりますが,当時,司法試験を1回目と見立てて卒業試験を2回試験と呼ぶのだと,聞いた記憶があります)に合格しなければ,法曹つまり弁護士・裁判官・検察官として実務に就くことができません。
先月9月末のニュースでは,卒業試験に合格できなかった人の人数が,1493人の受験者中107人に上り,前年の31人から3倍以上増加したなどと報じられていました。司法修習生が,以前に比べて倍以上に増えているとはいえ,私のころは卒業試験で落第した人は殆ど皆無であり,合格して当然という感があったのですが(数日に及ぶハードな試験であり,もちろん真面目に受けないと“当然の合格”は果たせません)。今後,司法修習生の数は更に増加していくことが予定されているため,卒業試験に合格を果たすことは,当然の合格というより,名誉ある合格という感じになるのでしょうか。
今般,15年ほど前に私を新任弁護士として迎え入れていただいた先生に,今回M門君を迎えることになったことのご挨拶文をお送りしたところ,もったいなくも,早速お電話を頂戴しました。しばし電話でお話をさせていただきながら,私自身,自分が弁護士になった当時の初心を改めて思い起こすことができた気がして,胸が熱くなりました。新たな気概で頑張ろうと心から思いました。自分が10年先,20年先に,振り返った時,弁護士という仕事を通じて,人としてどう生き,人や社会に有意な仕事や役割を幾分でも果たせたのかどうか,名誉ある合格を実感できる自分でありたいと思いながら,今日も仕事に励みます。


2006/10/05(Thu) 22:25:55 

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